高雄のICカード乗車券「I Pass」取材記 台湾の電子マネー事情2
取材日 2007年12月30、31日
台湾第2の都市、高雄(ガオシュン)では、高雄捷運(MRT)で使えるICカード乗車券「I Pass」(台湾名:一?通)が導入される予定です。
MRTがいまだに開通していないため、まだ使えません。(2008年1月現在)「I Pass」は、MRT開通と同時に使えるようになります。
台北の「悠遊カード」同様、非接触型ICカードの規格のTypeA(オランダのNXPセミコンダターズのMIFARE)を採用しています。
「I Pass」は、MRTのチケットオフィスで購入できます。普通カードは、一枚500元で購入でき、内訳は100元がデポジット、400元が使用金額となっています。
手数料20元を払うと、未使用分とデポジットが返金されます。
残金が足りなくなったら、MRT駅構内のチャージ機(加値機)やチケットオフィスでチャージができます。
使い方は自動改札機の読み取り部分にかざすだけです。きっぷはICトークンのようです。
割引制度などのサービス運用については、まだ開通していないのでわかりません。
「I Pass」取材記
年末年始、観光で高雄を訪れました。
出発する前、日本で「高雄のMRTが12月31日に開通すること」「開通に合わせ記念のICカード乗車券が販売されること」という情報をキャッチし、台湾に向かいました。
しかし、高雄を訪れると、いまだに工事が続いており、開通する気配なし。
台鉄高雄駅と接続する「高雄車站」では開通予定日の前日でも駅の工事をしていました。
駅入り口にはプレハブ小屋が。
12月31日に記念乗車券が発売される「三多商圈」駅に向かいました。
案の定、開通していませんでした。
しかし、開通記念のICカード乗車券は手に入れることができました。
開通記念グッズを開通前に発売 |
普通のカードもすでに販売していたので、もちろんゲットしてきました。
駅構内を覗いていると、いきなり電車が到着。試運転をしているようです。路盤、運行システムの工事や車両の搬入はすでに終わっているようです。残るは駅の工事だけみたいです。駅員さんによると、紅線は2008年2月の開通を目指しているそうです。
高雄のMRTについて
高雄のMRTは、現在、紅線と橘線の工事をしています。
紅線(red)は、高雄市内を南北に貫く路線で、台湾高鉄(新幹線)の発着駅の左営駅、台鉄の高雄駅、高雄の中心部、高雄国際空港を結びます。
橘線(orange)は高雄市内を東西に貫く路線で、高雄の中心部や夕日が有名な西子湾などを結びます。
紅線は2008年2月、橘線は2008年10月の開業を予定しています。
2009年7月には高雄で、World Games(オリンピック競技以外の競技の世界大会)の開催を控えており、それまでには開通していると思われます。
相互利用について
高雄など台湾南部7県市のバスやフェリーなどで利用できる「TaiwanMoneyCard」と相互利用できるようになるそうです。また、同じ規格(MIFARE)を採用している、台北の「悠遊カード」とも相互利用を計画しているそうです。
参考:http://mtbu.kcg.gov.tw/html/news/shownews.php?id=96082101(中文)
「I Pass」取材後記
台湾人の友達曰く、工事が遅れるのはいつものことだそうです。台湾新幹線の開業も何度か延期していましたね。
高雄の交通手段は、バス、自動車、そしてスクーター。スクーターの多さと空気が悪いのに驚きました。スクーターにのっている人のほとんどがマスクをしているんです。MRTが開通すれば交通手段に変化が現れ、空気も多少きれいになるのではないでしょうか。台北ではMRTの開通により、以前より空気がきれいになったそうです。
高雄滞在中、バスを利用しなかったので「TaiwanMoneyCard」なるものと遭遇しませんでした。次回、高雄を訪れた際には「TaiwanMoneyCard」も取材したいと思います。いつになることやら、、、
「I Pass」の有効期限は2年なので、期限までには訪れたいと思います。
台湾旅行は、台北だけの人が多いとおもいますが、高雄や台南などの南部や、花蓮などの東部もオススメです。