台湾のセブンイレブンの電子マネー「iCASH」取材記 台湾の電子マネー事情3
取材日 2007年12月30、31日
台湾のセブンイレブンでは、日本の「nanaco」サービス開始前から、電子マネーが導入されています。
名前は、「iCASH」。
2004年からサービスが開始しており、台湾全土(約4600店)のセブンイレブンで利用できます。2007年8月に発行枚数が500万枚を超したそうです。
カードの規格は不明。ICチップを搭載しています。
「iCASH」は、セブンイレブンで購入でき、価格は100元。レジで、100元単位でチャージできます。上限は10000元。使い方は、レジにあるリーダにタッチすれば決済完了です。
「iCASH」機能のついたクレジットカードも発行されています。
中國信託(Chinatrust)が発行しているクレジットカードの一部では、電子マネー機能がついています。セブンイレブンでは「icash wave」、それ以外のお店では「Q-PAY」というサービス名です。
残金が足りなくなると、500元がオートチャージされるそうです。
https://www.chinatrust.com.tw/ch/sp/96070601/qpay.htm
「iCASH」機能のついたクレジットカードでは、例えば映画館(高雄夢時代内のCINEMARK)で利用できます。
「nanaco」のようにポイントサービスはないのですが、特定商品が割引価格で購入できます。特定商品は期間ごとに変化します。
「iCASH」の特徴は、カードデザインが豊富なこと。
購入したカードは、2008年のねずみ年限定版のカードで、キティちゃんがねずみの着ぐるみをかぶったデザインでした。限定30000枚だとか。
アニメ柄などの記念カードを頻繁に発行しています。
http://www.7-11.com.tw/product/icash/hot.asp
個人や企業が自らデザインした「iCASH」カードをつくることも可能だそうです。
繰り返し使うというよりは、ギフト用(企業の宣伝用)のプリペイドカードの色合いが強い印象です。コレクターもいるのではないでしょうか。