福岡・博多ICカード乗車券・電子マネー取材記(まとめ)

福岡地区に導入されているSUGOCA、nimoca、はやかけんの3規格を現地取材してきました。

みなさんもお気づきのように、現在は各規格間の相互利用ができないため、とても不便な状況です。この不便さが解消されるのが、2010年春に予定されている、相互利用です。SUGOCA、nimoca、はやかけんの3規格に、JR東日本のSuicaを加えた4規格の間で交通利用、電子マネー利用双方の相互利用サービスが始まります。

来年の春までは助走期間といってもいいでしょうか。3規格間の顧客の囲い込み競争も進みそうですね。福岡の人たちは初めのうちは3種類をもつかもしれませんが、そのうち利用するのは1枚になるはずです。お財布に3枚入れるのはかさばりますし、、、

ICカード乗車券はカードを買うだけではなく、使ってもらわないと意味がないですから、3社ともサービスを充実させるでしょう。

以下に、3規格の特徴をまとめました。

西鉄のnimocaは、鉄道とともにバスネットワークが充実しています。また、商業施設も多く展開しており、西鉄グループ全体の力を生かした、電子マネーとポイントサービスを展開しています。キャラクターはフェレットで女性に人気。

JR九州のSUGOCA。九州エリアの鉄道ネットワークは、将来の九州全体への展開を考えると、強力です。すでに九州全域のam/pmで SUGOCA導入が決定済み。JR西日本のICOCAをはじめ、Suica以外のJRのICカード乗車券との相互利用も予想されます。キャラクターはカエルと時計。サブキャラも充実し、キャラクターを使ったビジネス展開がどのようになるのか興味深いです。

福岡市営地下鉄のはやかけんは、高いポイント還元率が特徴。市営の強みを生かし、住民票発行などの行政サービスへの活用も検討。電子マネーサービスは相互利用開始と同時にスタートする予定。キャラクターは市営地下鉄のキャラクター「ちかまる」(プレーリードッグ)。

 

最後に、一足先に様々な交通系電子マネーが使えるお店を紹介しましょう。

福岡天神駅近くの西鉄の高架下にあるビックカメラ天神1号店です。

ビックカメラ天神1号店では、2006年10月からSuicaが、2009年3月からSUGOCAが、同4月からはnimocaが導入されています。(近くにある天神2号館では、4月現在SuicaSUGOCAは導入済みですが、nimocaは未対応です。)

上のレジは、nimoca対応レジではないのですが、ご覧のようにSUGOCAとSuicaの端末がならんでいます。ともにJREM製の端末です。2010年春の相互利用が始まると端末は一つになるのでしょうか。

 

福岡の事例は、SuicaPASMOにならぶ、成功例の一つであり、2010年春の相互利用開始が上手く行くことを願っています。

 

おすすめクレジットカード

ポイントたまるチャージ用カード