ロンドンのICカード乗車券「Oyster Card(オイスターカード)」とは
オイスターカード(Oyster Card)とはロンドン地下鉄、バス、一部のナショナルレール(National Rail)など公共交通機関で利用できるプリペイド式の電子マネー(ICカード乗車券)のことです。
公式サイト:Transport for London
日本におけるPASMO(パスモ)、Suica(スイカ)、ICOCA(イコカ)のような存在です。現在1000万枚以上が発行され、ロンドン市内のバスおよび地下鉄の乗車の80%以上に使用されているそうです。残高は改札機で読み取る際に日本の改札機と同じく残高が表示されます。一部の自動券売機などでもオイスターカードの残高が表示されます。オイスターカードには利用期限はないため、無期限で使用できます。
使い方は日本の電子マネーと同じく、乗車時と降車時に、改札にある黄色い読み取り機にかざすだけです。現金で買うよりも料金が安くなります。ゾーン1内の場合、オイスターカードでの購入料金は1.5ポンドなのに対し、現金購入料金は4ポンドと格安。ロンドンの地下鉄は普通に切符を現金購入すると初乗りで1000円もしますので、旅行者でもぜひ購入したほうがよいと思われます。
オイスターカード(Oysterカード)のチャージ(入金)は一部の列車や地下鉄の駅の窓口、自動券売機、ロンドン市内にあるオイスターショップでチャージができます。チャージ額は最大で£50までとなっています。
オイスターカード(Oysterカード)は住所登録が必要なため、旅行者にはオイスターカード(ビジター)というカードがありますので、住所登録なしに購入ができます。購入は窓口などで買えます。
オイスターカードのメリット
オイスターカードのメリットは何といっても先ほど触れたように、現金で切符を購入するよりも格安だということ。ゾーン1内の場合、オイスターカードでの購入料金は1.5ポンドなのに対し、現金購入料金は4ポンド。料金が3分の1になるということです。そのほかにも、切符を購入する手間が省けるといった電子マネーならではのメリットがあります。
オイスターカードを取得する
- オイスターカードを取得できる主な場所
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- 各空港の交通機関インフォメーション
- 地下鉄のチケット売り場(人がいる窓口)
- オイスターカードの取得方法
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- デポジット(補償料)3ポンドと、チャージしたい金額を支払う。デポジットは返却時に戻る。
- オイスターカードケースと、オイスターカード(Oysterカード)を受け取る。
オイスターカードを使う
電車の場合、日本の電子マネー、スイカやパスモと同じく、乗車時と降車時に、改札にある黄色い読み取り機にかざすだけです。日本と同様、音が鳴ります。バスの場合、乗車時にオイスターカードをかざすだけ。
残高を確認する
オイスターカードの残高は改札機で読み取る際に日本の改札機と同じく残高が表示されます。一部の自動券売機などでもオイスターカードの残高が表示されます。
チャージする
オイスターカードのチャージ(入金)は一部の列車や地下鉄の駅の窓口、自動券売機、ロンドン市内にあるOyster Ticket Stopなどでチャージができます。チャージ額は最大で£50までとなっています。
オイスターカードを返却する
各空港の交通機関インフォメーションや地下鉄のチケット売り場(人がいる窓口)などでオイスターカードを返却したい旨を伝えると、購入の際に支払ったデポジット£3と、オイスターカードの中に残っている金額を合わせた金額が、戻ります。ちなみにオイスターカードのカバーは返却する必要ありません。
注意してほしいのが、残高が£5以上の場合、地下鉄では払い戻しをしてもらえません。£5以上の場合は、駅の窓口で申込書による申請をおこなった後、ポンド建ての小切手での郵送となりますので、旅行者の場合は£5未満まで利用することをお勧めします。
オイスターカード Q&A
- オイスターカードが使用できなくなってしまいました。どうすればよいですか?
- オイスターカードが使用できなくなった場合、残高を確認してください。もし残高に問題がない、または残高を読み取ることができない場合は故障が考えられますので、地下鉄や列車の駅の窓口にお持ちいただければ確認の上、新しいカードと交換してもらえます。
- オイスターカードの期限はありますか?
- オイスターカードには利用期限はないため、無期限で使用できます。ロンドンにまた訪問する予定の方は、返却の必要はないと思われます。
ロンドンで携帯電話による公共交通機関決済システムの実験がスタート“オイスターカード”
ロンドンで、バスや地下鉄の料金を携帯電話で決済可能な電子マネーシステムの実験が開始されました。
ロンドン交通局“Transport for London”によると、ロンドン交通局(TfL)、コンソーシアムの英TranSys、英携帯電話キャリアO2は11月28日、非接触型IC乗車券のOyster技術を利用した、電子マネーシステムを携帯電話に搭載させ、地下鉄やバスなどの公共交通機関決済システムの実験を開始すると発表しました。
リリース(英語):Oyster in mobile phone ticketing trial
オイスターカード(Oysterカード)は2003年に導入されたとはロンドン地下鉄、バス、列車など公共交通機関で利用できるプリペイド式の電子マネー(ICカード乗車券)のことで現在1000万枚以上が発行され、ロンドン市内のバスおよび地下鉄の乗車の80%以上に使用されているそうです。
オイスターカード(Oysterカード)がロンドン市内で人気が高まり利用者が増えたことで、TfLとTranSysは携帯電話での決済システムの開始を決定。トライアル利用者の反応を参考にして今後さらに開発を進めるかどうかを検討する予定です。
今回のトライアルには、Barclaycard、Visa Europe、Nokia、AEG.Pも協力しているそうです。
日本でいう、「モバイルSuica」のようなものです。モバイルSuicaは、2006年1月28日からサービスを開始しており、いかに日本が進んでいるかがわかります。
ソニーとオランダのNXPセミコンダクターズ(旧フィリップス・セミコンダクターズ)の合弁会社「Moversa(モベルサ)」が、世界中で携帯電話による決済ができるICチップを開発、製造し、国内外の携帯端末メーカーに採用を働きかけるそうです。ニュースリリース
今後、おサイフケータイが海外に広まっていくでしょう。欧米諸国ではクレジット決済が日常化しており、普及が早そうです。
2007年12月7日