ニューヨーク「メトロカード(MetroCard)」取材記

2月にニューヨークを訪れた際、ニューヨークの地下鉄やバスに導入されているプリペイドカード「メトロカード(MetroCard)」を取材してきました。

「メトロカード(MetroCard)」はICカードではなく、磁気カードですが、チャージやオートチャージができるということで、番外編として取材記を書こうと思います。

メトロカード(MetroCard)とは

メトロカード(MetroCard)とは、ニューヨーク州都市交通局(Metropolitan Transportation Authority:MTA)が発行するプリペイドカードで、ニューヨーク市の地下鉄やバスなどで利用できます。

1994年1月から発行されています。

メトロカード(MetroCard)は、磁気テープを使った紙製または薄いプラスチックのカードです。

メトロカード(MetroCard)には、SingleRide、Pay-per-ride、Unlimited rideなどの種類があります。

SingleRide(左)は1回限り、Unlimited rideは期間中乗り放題のチケットです。

Pay-per-rideは、日本のイオカードやパスネットのようなカードで、1回ごとに料金が引かれていくカードです。日本のイオカードやパスネットとの違いは、残高が少なくなったら自動券売機でチャージできるところです。一度に1セントから80ドルの範囲で、100ドルまで加算できます。なお、7ドル以上チャージすると15%のボーナスがつきます。(以前は10ドル以上チャージすると20%のボーナスが付いていましたが、2008年3月2日より変更になったようです。http://www.mta.info/mta/news/releases/?en=080228-NYCT342月の旅行時は20%のボーナスでした。)

EasyPay MetroCard、EasyPay Xpress MetroCardというカードもあります。クレジットカードやデビットカードによるオートチャージが可能なメトロカードです。EasyPay MetroCardのアカウントは、10ドルから開設でき、15%のボーナスが付きます。残高が10ドルを割るとオートチャージされ、7ドル以上チャージをすると15%のボーナスがつきます。EasyPay Xpress MetroCardのアカウントは、40ドルから開設でき、15%のボーナスが付きます。残高が30ドルを割るとオートチャージされ、7ドル以上チャージをすると15%のボーナスがつきます。両者の違いはExpress Busの料金の精算方法の違いのようです。なお、この2種類のカードは自動券売機でチャージができません。

http://www.easypaymetrocard.com/
https://www.easypaymetrocard.com/EasyPayxpressBro.pdf

ニューヨーク「メトロカード(MetroCard)」取材記

メトロカード(MetroCard)は地下鉄の自動券売機や有人ブースなどで購入できます。

改札のスリットにメトロカードを通すとピーッと音が鳴り、液晶に「GO」という表示がでるので、回転バーをまわせば中に入ることができます。

残額を知りたい場合は、MetroCard Readerにスライドさせてみましょう。MetroCard Readerのまわりにはつかえなくなったメトロカードが散乱していました。

チャージしたい場合は、自動券売機でできます。

ニューヨークの地下鉄ですが思ったより危険性を感じませんでした。Expressが止まる駅は別ですが、マンハッタンの多くの駅は一方向のみ改札口しかないので注意が必要です。

ニューヨークの地下鉄の改札を見た際に、これではICカード乗車券の導入は当分難しいと思いました。ところが、3月2日からMTAは、CitibankやMasterCardと連携してトライアルを実施しているようです。トライアルの内容やニューヨークの電子マネー事情については次回記事にしたいとおもいます。

http://www.mastercard.com/us/paypass/subway/index.html
http://www.mta.info/
http://en.wikipedia.org/wiki/Metrocard

 

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