PiTaPaの使い方

ICカード乗車券・電子マネー「PiTaPa(ピタパ)」は、鉄道・バスの運賃の支払いに利用できる乗車券機能に、買い物に利用できるショッピング機能(PiTaPaショッピングサービス)が盛り込まれています。

交通利用あれば、駅の自動改札機やバス車内などに設置してある、カードリーダーにタッチすれば良いですし、PiTaPa加盟店ではリーダライタにタッチすれば買い物をすることができます。

 

PiTaPaカードをもつ

PiTaPaはポストペイ(後払い)方式を採用しているため、SuicaやPASMOのように駅の券売機で簡単に発行することができません。発行には与信審査があり、場合によってはカードが発行されない場合もあります。クレジットカードの審査基準とは異なり、できるだけ多くの人が持てるようになっているそうです。

PiTaPaには、PiTaPaベージックカードとPiTaPa提携カードの2種類があります。

 

PiTaPaベーシックカード

PiTaPa機能のみを搭載したカードですが、PiTaPaの業務代行を行っている三井住友カードによる審査が行われます。基本的に利用料は無料ですが、1年に1度も利用しない場合は、維持管理料1050円が必要になります。発行には2〜3週間ほどかかります。

審査をパスできなかった場合の救済措置として、「保証金預託制PiTaPaカード」も存在します。あらかじめ1ヶ月の利用枠を設定し、その4倍の額の保証金を預けることで利用できます。なお、このカードでは、PiTaPaショッピングサービスやPiTaPa定期サービスは利用できません。

 

PiTaPa提携カード

スルッとKANSAI協議会加盟の交通機関等が提携して発行するカードです。 PiTaPaのほかに、クレジットカードやポイントカードなど、他の機能や特典が付加されています。PiTaPa機能が一体化したカードや既存のクレジットカードに専用のPiTaPaカードを追加するタイプがあります。

PiTaPa対応のカードやおすすめクレジットカードについては「PiTaPa対応クレジットカード」をご覧ください。

 

PiTaPaで交通機関を利用する

PiTaPaは京阪神地区を中心に私鉄・地下鉄・バスで利用できます。詳しいPiTaPa交通エリアにつきましては、「PiTaPaエリア」をご覧ください。

 

PiTaPaをJR西日本のICOCAエリアで利用する

PiTaPaはJR西日本のICOCAと交通利用に関して相互利用を行っています。JR西日本の近畿圏エリアと岡山・広島エリアでもPiTaPaが利用できます。(電子マネーについては相互利用不可)

ICOCAはプリペイド(前払い)方式を採用しているため、ICOCAエリアでPiTaPaを利用する場合はポストペイの対象外となり、あらかじめチャージ(入金)が必要になります。

毎回のチャージの手間を楽にするために考えられたサービスが、オートチャージサービスです。(SuicaやPASMO対応のクレジットカードでおなじみのこのサービスも、もともとはPiTaPaが発祥)

オートチャージサービスに申し込むと、カード内残額が1000円以下でPiTaPaエリアの自動改札機などにタッチすると2000円が自動的にチャージされます。JR西日本の駅の自動改札機ではオートチャージされません。

チャージした額は、PiTaPaエリア内の交通利用やPiTaPaでの買い物の利用に充当することはできません。

 

加盟交通機関の割引サービス

ポストペイならではのサービスが、利用実績によって割引額が決まる運賃割引です。

加盟交通機関によって割引サービスが異なるのですが、大きく分けると、利用回数割引、利用額割引、区間指定割引、定期サービスなどがあります。

利用回数割引
1ヶ月間(1日から末日)の同一運賃区間の乗車回数に応じた割引(阪急・阪神・南海・京阪・大阪モノレールなど)
利用額割引
1ヶ月間(1日から末日)の利用総額に応じた割引(大阪市交通局・京都市営地下鉄・神戸市営地下鉄など)
区間指定割引
事前にある1区間を登録しておくと、その区間内を1ヶ月間(1日から末日)何度利用しても1ヶ月定期券運賃を超えないサービスです。利用が少なく、1ヶ月の利用金額が1ヶ月の定期券運賃より少ない場合は、適用されません。(阪急・京阪・近鉄・大阪モノレールなど)
定期サービス
従来の磁気定期券に代わるICカード定期券。(阪急・阪神・南海・神戸市営地下鉄など)

 

PiTaPaショッピング

交通利用とともに買い物ができるのもPiTaPaの特徴。

PiTaPaショッピング加盟店でPiTaPa決済を行うと、「ショップdeポイント」がたまります。

PiTaPaが使えるお店の目印が右のマークです。

>> PiTaPaが使えるお店 <<

SuicaやICOCAなどの交通系ICカードとの電子マネー相互利用はできません。

ポイントをためる

「ショップdeポイント」は、通常100円につき1ポイントがもらえます。ポイントは買い物一回ごとの加算ではなく、1ヶ月ごとに集計され、100円未満は切り捨てになります。

店舗によりポイントが5倍・10倍・20倍になったり、期間限定の10倍キャンペーンなども実施していますので、うまくポイントを貯めましょう。

ポイントの有効期限は、2年後の3月末までです。

ポイントを使う

PiTaPaで買い物をすると100円につき1ポイントがたまりますが、500ポイントたまるごとに50円を当月の交通利用料金から自動的に差し引かれます。還元率は0.1%。

当月に交通利用が無かった場合は翌月に繰り越されます。

ポイントを移行する

提携会社のポイントをショップdeポイントに移行したり、たまったショップdeポイントを提携会社のポイント(マイル)に移行することができます。以下に代表的なものを記載しました。

ポイントプログラム 提携会社 交換レート 対象
ショップdeポイントに移行
ワールドプレゼント 三井住友カード 200ポイント
→10000ショップdeポイント
すべての会員
ANAマイレージクラブ ANA 10000マイル
→100000ショップdeポイント
ANA PiTaPa会員
JALマイレージバンク JAL 10000マイル
→100000ショップdeポイント
JALカード会員
マイルに移行
ANAマイレージクラブ ANA 500ショップdeポイント
→20ANAマイル
すべての会員
JALマイレージバンク JAL 500ショップdeポイント
→20JALマイル
すべての会員*

*ANAPiTaPa会員は除く

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