PASPY(パスピー)とは
ICカード乗車券「PASPY(パスピー)」は広島地区の鉄軌道・バス事業者が導入したICカード乗車券。
PASPYは、PASS(乗車券)・HAPPY(幸せ)・SPEEDY(早さ)からなる造語。
PASPY取扱事業者にはそれぞれシンボルカラーが設定されており、PASPYカードには10色のデザインがある。
2008年1月26日よりサービスが開始された。当初はバスのみに導入されていたが、順次導入路線を拡大し、広島電鉄の路面電車やアストラムライン、宮島航路などにも導入される。
JR西日本のICOCAとは片利用関係にあり、ICOCAはPASPYエリアで利用できるが、PASPYではICOCAエリアを利用できない。
割引サービス
PASPYには割引サービスがある。ただし、ICOCAで利用する場合は電車乗継制度以外は利用できない。
- PASPY割引
- 乗車ごとに運賃に対して最大10%を割引。(端数は10円単位で切り上げ)
- 乗継割引
- バスとバス、広電電車とバス、アストラムラインとフィーダーバスを1時間以内に乗継いだ場合、2回目に乗った方の運賃を20円割引(小児・割引運賃適用者は10円)。一部適用外路線あり。
- 電車乗継制度
- 乗換電停では30分以内に乗換前の電車と行き先が異なる電車への乗換が可能。
ATMチャージ
PASPYはATMでのチャージが可能になっており、現金、キャッシュカード、通帳から直接チャージすることができる。(銀行ATMでの交通系ICカードへのチャージは広島銀行が全国初)
現在、ATMチャージが利用できるのは、広島県内の広島銀行ATM約200台。
2009年10月頃をめどに、広島県内の信用金庫(広島信用金庫・呉信用金庫・しまなみ信用金庫・広島みどり信用金庫)ATMのうち、PASPY導入路線沿線のATM75台でもATMチャージが可能になる予定。
ひろぎんPASPY
ひろぎんPASPYは、広島銀行が発行するクレジットカード「〈ひろぎん〉バリューワン」の子カードとして発行されるカード。発行額、デポジットは無料。
PASPY機能、ちゅーピーくらぶ(中国新聞読者の会員組織)会員証、ポストペイ(QUICPay/Visa Touch)機能の3つの機能が搭載されたカードで、それぞれのサービスを利用できる。
〈ひろぎん〉バリューワンがJCBブランドの場合はQUICPayが、VISAの場合はVisa Touchが利用できる。MasterCardの場合はひろぎんPASPYを発行できない。
残念なことに、〈ひろぎん〉バリューワンからPASPYへのクレジットチャージはできない。
PASPYエリア
PASPYは以下の事業者が導入しています。
鉄軌道
- 広島電鉄(広電電車)(宮島線は10月17日〜)
- 広島高速鉄道(アストラムライン)
- 広島観光開発(宮島ロープウェー)(10月17日〜)
船舶
- 宮島松大汽船(10月17日〜)
- JR西日本宮島フェリー(10月17日〜)
- 瀬戸内海汽船(広島〜呉〜松山航路、高速船及びフェリー)(10月31日〜)
バス
- 広島電鉄(米子線以外)
- 広島バス
- 広島交通
- 芸陽バス
- 中国ジェイアールバス(一部)
- エイチ・ディー西広島(ボンバス)
- 備北交通
- 鞆鉄道(一部)
- 呉市交通局(一部)
- 広交観光
- 中国バス(一部)
- 井笠鉄道(一部)
- 第一タクシー(一部)
- つばきバス
くわしい情報は、PASPYの公式ページで確認してください。
PASPYのキャラクター くまぴー
PASPYのキャラクターは、ツキノワグマの「くまぴー」。名前は公募による。
設定は、「中国山地からこっそり降りてきたスパイのツキノワグマ。PASPYのマントを羽織っていて、どんなところへも飛んで行きます。サングラスの下はつぶらな瞳をしています。さまざまなところに登場し、時には乗務員や受付係員に変身します。」とのこと。
サングラスをしていて強面なので、印象に残りやすいキャラクターである。