シンガポールの電子マネー事情 「ez-link」

シンガポールでは「ez-link Card(イージー・リンク・カード)」という電子マネーが普及しています。EZ-linkとは、2002年にシンガポールで導入されたプリペイド式の電子マネーです。ソニーの非接触型ICカードFelicaの技術を使用しているため、日本の電子マネー、パスモやスイカなどと同じ規格です。

カードはMRTなどの駅構内のチケットオフィスで購入できます。早速、「ez-link」を買ってみました。色合いからしてWAONに似ていますね。

ez-linkカード
シンガポールに導入されている「ez-link」

カード購入にはデポジット代として$3、カード代、$5、使用可能額$7で合計$15必要となります。ちなみに払い戻しの際は、カード代は返却されません。カードは没収されてしまうため、記念品として残したい方は払い戻しないほうが賢明でしょう。チャージ方法は自動券売機でおこなえます。「Add Value」を押すと$10単位でのチャージが可能です。

「ez-link」が現在使用できるのは市内交通のMRT、LRT、バスとなります。その他には、マクドナルド、セブンイレブン、F&Nコカコーラ自動販売機、国立大学病院、約50の学校など現在では様々な店舗で使用できます。

さてカードを購入して、お財布の中に入れいざ使用してみるとエラーとなってしまいました。周りを見渡してみると、ほとんどの人がカードをむき出しにして利用していました。どうも日本の電子マネーとは異なり、財布や鞄などを通しての利用には向いていないようです。なかには定期入れのような薄いものを使用している人を見かけました。やはり国が違うと、微妙な差があるようですね。

MRT入口
MRT駅の入り口
MRTの自動改札機カードリーダの拡大
MRTの自動改札機

現在シンガポールでは約800万枚の「ez-link」が普及しています。人口420万人の国ですから1人に1枚以上所有している計算になります。日本では様々な電子マネーが乱立している電子マネー戦争が勃発していますが、これから外国の電子マネーがどのような市場になっていくか楽しみですね。これからも、海外に訪れた時にはその国の電子マネー市場をレポートしたいと思います。

公式サイト:http://www.ezlink.com.sg/index.html

2007年9月26日

おすすめクレジットカード

ポイントたまるチャージ用カード