ちょっと得するクレジットカードのお話 海外旅行編　電子マネー・クレジットカード基礎知識

ちょっと得するクレジットカードのお話 海外旅行編その①

両替よりもキャッシングがお得？

クレジットカード、どんな形で使っていますか？

海外旅行に始めて行くあなた、何度か行ってるけど次に行く国は初めてというあなた。 みなさん海外でどんなクレジットカードの使い方をされますか？

「そんなの日本にいる時と同じように、お土産屋さんでの買い物やレストランでの食事でバリバリ使うよ」
「もう最近は初めての旅行じゃないし、パック旅行は飽きてきて現地に付いてからホテルなんて探すし、そのホテル代や向こうの交通機関でも使える所は使うつもり」
うんうん、クレジットカードちゃんと使えてます。
でもそれだけじゃあ無いんです。

今回お伝えしたいのはタイトルにも書いた両替よりもキャッシング。
日本国内だと「キャッシングなんて借金でしょ、なんかヤダ」
「キャッシングって前に使ったことがあるけれど、金利が10%以上かかって・・・」
そう感じてしまって、せっかく付いているキャッシング機能を有効に使ったことがない人も多いでしょう。

それが海外ではちょっと事情が違ってくるんです。それは両替レートと金利の差を利用することなんですね。海外に出る前に銀行で両替、空港で両替、いやいやなんかレートがお得らしい金券ショップで両替。それもいいでしょう、そして旅に出てからも現地のホテルでだって日本円であれば両替可能な所も多いですし。
ところが・・・。

両替が損になる3つの理由

まず1つ目として、これは一度でも海外へ行った人であれば分かることですがレートが違うんです。
例えばドルを両替するケースだと毎日ニュースでやってる「今日の円とドルのレートは1ドルが95円ちようどから95円10銭です」、なんて言葉。
これは銀行間取引レートなので、私達個人はこのレートでは両替できないんですよね。

個人がこの場合だと銀行では円をドルに替えると実際には92円位、そして海外から帰ってきてドルを円に戻す時だと98円位、こんなにレートが違って、しかも往復でコストが掛かってくるんです。旅先の現地の銀行や特にホテルなんかの両替はもっともっと（ひどいと片道10円位）実際のレートから違ってくるんです。

また不思議に思われる人もいるでしょうが、1万円札と5千円札2枚や千円札10枚はみんな10万円なのに価値が違ってくるのも海外の両替ではよくあります。
1万円札だと1ドルが90円計算だけれど、5千円札では85円計算になるなんてざらで、なかには5千円札や千円札は両替自体を受け付けてくれない所も多くあります。
※注　もともとコインは日本の銀行でも海外の銀行でも両替してくれません。

2つ目はこんな『ドルと円のレートは実は一番まだまし』なんですね。
通貨が円とユーロだと1ユーロ125円だとすると日本円からユーロにした場合で129円位、そして戻ってきて余ったユーロを日本円にすると121円位になってしまいます。差がドルより開いてしまいました。
これが、もっと銀行の利用頻度が低いイギリスのポンド、オーストラリアドル、カナダドル、中国人民元、韓国ウォン、タイバーツとまだまだ続くのですが、とにかくレートがドルと比較して信じられないくらい悪いんです。

3つ目はそれ以上というか、そもそも日本の銀行が取り扱っていない国の通貨への両替。
例えばインドルピー、マカオのパタカ、あと日本人がよく行くところだとエジプトやモロッコ、ネパール、モンゴル、スイス、北欧のスウェーデン・デンマーク・ノルウェイ、などなど。
それを両替したドルやユーロから、中には「失くしても安心だから」と勧められるままにトラベラーズチェックから現地通貨に替えると、そこでもまたさっきのようなパターンで損してしまう。

でも安心して下さい。いよいよここでクレジットカードのキャッシングの出番です。

実は意外と簡単でおトクな海外キャッシング

日本で普通に銀行や駅または空港などに設置されているATM。海外でもATMはよく目にします。ここでクレジットカードのキャッシングができるんです。もちろん出てくるお金はインドルピーやモロッコディラハムの現地通貨です。

ATMの利用は現地の言葉と英語とがパネル操作で入れ替わるようになっていることがほとんどです。
そこに日本で銀行のキャッシュカードを入れるようにクレジットカードを入れるんですね。
「英語なんて苦手で」、というあなたでも「Number」って出たらクレジットカードの暗証番号だし、日本の銀行ATMと異なり画面が絵で説明がされており、文字が読めなくても次に進めるようになっているATMが多いです。

ちょっと日本と違う点といえば、日本だと「3万8千円を下ろしたい」、と普通にやっていますが、海外だと決められた額の中から自分に合うものを選ぶパターンが多くなります。
例えば50ドル、100ドル、150ドル、200ドルなんて形ですね。

そうそう、意外かもしれませんが、支払いはクレジットカードそのもので決済するよりATMキャッシングで現地通貨に替えたほうがおトク、って事も多いんですよ。http://www.arukikata.co.jp/travel_money/wisebook_313/index.html#9

これらを上手に利用するか、なーんとなく使ってしまうかで旅先で使うお金の5%から時には10%以上の節約になるんです。お土産が1つ2つ余分に買えちゃいますよね。

　　次の知っておいて損はない！　ちょっと得するクレジットカードの話海外旅行編その②で詳しくお伝えしますがJCB以外のVISAやマスターカード、アメリカン・エキスプレス、といった外資系クレジットカードは必ず1枚位上用意しておいて下さい。

最後に持っていくクレジットカードのキャッシング枠のチェックは必ず、限度額の上限アップも可能であればやっておいて下さいね。