ワンワールドとは

北米や中南米、北アジアで強いエアライン・アライアンス

世界中の航空会社同士が協力し合い、顧客獲得のために業務提携した形態をエアライン・アライアンスと呼ぶ。このうちのひとつが、JALが加盟する「ワンワールド」で、キャセイパシフィック航空やマレーシア航空との連携によって、北アジアのネットワークが強化されている。また、成田国際空港の航空会社再配置によってワンワールド加盟会社が第2旅客ターミナルビルに集約されたことで、チェックインカウンターの共用化やラウンジの改修といったサービスに注力。さらに、2010年10月に羽田空港の国際線が増便されてからは、羽田空港-アメリカ間で最多の直行便数を誇るようになった。

2013年1月現在、ワンワールドに加盟しているのは、エアベルリン、アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、キャセイパシフィック航空、フィンランド航空、イベリア航空、JAL(日本航空)、ラン航空、マレーシア航空、カンタス航空、ロイヤルヨルダン航空、S7航空の12社で、特に北米や中南米、北アジアで強いと言われている。

ユーザーにとって最も嬉しいのがマイレージサービスの提携

これらの航空会社が行う提携の仕方のひとつにコードシェア便と呼ばれるものがあり、これは、自社の飛行機に他社の航空会社の名前をつけて運行するもの。予約が便利になったり、加盟している航空会社同士の共同チェックイン機を使って搭乗手続きができたりするもの。他にも、航空チケットの発行や共同運航、乗継便の運用、空港ラウンジの共有など、ユーザーにとっては非常に利便性の高いサービスを受けられるようになっている。その中でも最も嬉しいのが、マイレージサービス面での提携だろう。

アライアンスに加盟している航空会社同士では、マイルの相互加算や特典の相互利用が可能だ。また、年に何度も飛行機を利用するユーザーのために共通のステイタスを設け、そのレベルによってラウンジの利用や空港での優先搭乗、キャンセル待ちの優遇といったサービスが受けられるようになっている。

マイレージサービスのステイタスは3つ

ワンワールドのマイレージサービスのステイタスは「ワンワールド・エリート・ステータス・レベル」と呼ばれ、ルビー・サファイア・エメラルドという3つのレベルがある。それぞれで受けられる主なサービスは以下の通り。

  エメラルド サファイア ルビー
受けられる
サービス

・ファーストクラスカウンターでのチェックイン
・ファーストクラス・ビジネスクラス用ラウンジの利用

・ゲートでの優先搭乗
・ビジネスクラス用ラウンジの利用

・ビジネスクラスカウンターでのチェックイン
・優先空席待ち
・事前優先座席予約

ステイタスは、加盟航空会社が設定しているマイレージサービスのランクと対応付けた利用が可能。JALではJALマイレージバンクとなり、JGCダイヤモンド・JGCプレミア会員はワンワールド・エメラルドと、JGCサファイア・JGCクリスタル・JGC会員はワンワールド・サファイアと対応している。

ANAが加盟しているスター・アライアンスの加盟航空会社数は27。数としては劣っているかもしれないが、ワンワールドの加盟航空会社は世界中の各エリアで広大なネットワークを持っているため、利用できる範囲が狭まったり、受けられるサービスが劣ったりといったことは決してない。ワンワールドのネットワークによるメリットを受けたければ、ワンワールド加盟航空会社のマイレージプログラムに入会しない手はないだろう。

おすすめクレジットカード

ポイントたまるチャージ用カード