ボストン「チャーリーカード(Charlie Card)」取材記

2月にニューヨークを訪れた際、日帰りでボストンに行ってきました。

滞在時間6時間弱という強硬スケジュールだったのですが、ボストンの地下鉄やバスに導入されているICカード乗車券「チャーリーカード(Charlie Card)」を取材してきました。

チャーリーカード(Charlie Card)とは

チャーリー(Charlie)とは、ボストンの地下鉄(T)やバス、コミューターレイル、インナーハーバーフェリーの管理運営をしている、MBTA(Massachusetts Bay Transportation Authority)が導入した新しい料金システムのことです。

チャーリーの由来ですが、アメリカのフォークグループ「キングストン・トリオ(Kingston Trio)」の名曲「M.T.A (Charlie on the MTA)」から名付けられたそうです。

2006年12月まではトークンを利用していましたが、2007年からはプリペイド式を採用したチャーリー(Charlie)が導入されています。

チャーリー(Charlie)には、紙製の「チャーリーチケット(Charlie Ticket)」と、プラスチック製のICカード乗車券「チャーリーカード(Charlie Card)」の2種類があります。

左がチャーリーカード、右がチャーリーチケット

チャーリーチケットでの運賃は、地下鉄が2ドル、バスが1.50ドルと設定されているが、カードだとと、地下鉄が1.70ドル、バスが1.25ドルと割引価格で乗ることができます。また、カードだとバスと地下鉄間の乗り継ぎの際に割引になります。

地下鉄のホームにはチャーリーと運賃システムを示すボードが

なお、チャーリーカードで、コミューターレイル、インナーハーバーフェリーに乗ることはできません。2008年中には可能になるようです。(チャーリーチケットは可能)

2008年夏からは、チャーリーカードにオンラインからのチャージやオートチャージができるようになるそうです。

チャーリーカードは、TypeA いわゆるMIFARE(MIFARE Classic) という非接触ICカードの規格(ソニーのFeliCaとはことなる)を採用しています。余談ですが、このMIFARE Classicのカード暗号が解読されてしまったそうです。
「ICカードの暗号は数分で解読可能」——RFIDのセキュリティ懸念広がる

ボストン「チャーリーカード(Charlie Card)」取材記

ニューヨークのペンステーションから約4時間、Amtrakはボストンのサウスステーションに到着しました。

ボストンサウスステーションは頭端式の駅

駅構内から地下に行くと、地下鉄(T)の駅、レッドラインのサウスステーション駅があります。

「チャーリーカード(Charlie Card)」をゲットする方法ですが、駅の係員の人からもらってください。カード自体はタダです。

カードの中身は空なので、自動券売機でチャージする必要があります。

現金のほか、クレジットカードやデビットカードからもチャージできます。

日本のように挿入式ではなく、リーダが地面と垂直に券売機に張り付いているため、チャージがしずらいです。

駅係員の人がチャージ方法を説明してくれます。

緑のLEDが点灯している所がリーダ

自動改札機のリーダに「チャーリーカード(Charlie Card)」をかざせば入場できます。券売機と同じリーダです。出場時は改札機の扉が自動的に開くので、タッチする必要はありません。

地球の歩き方「ボストン&ニューイングランド地方 2008年〜2009年版」ではチャーリーチケットを薦めていますが、割引運賃が適用される「チャーリーカード(Charlie Card)」をオススメします。

SuicaやPASMOで慣れているみなさんでしたら、すぐに「チャーリーカード(Charlie Card)」になれると思います。

松坂、岡島両投手の所属するボストンレッドソックスの試合を見に行く際は、「チャーリーカード(Charlie Card)」を使いましょう。フェンウェイパークの最寄りの駅は、グリーンラインの「Kenmore」駅です。

以下、ボストンの様子を撮った写真をまとめました。

http://en.wikipedia.org/wiki/Charlie_card
http://www.mbta.com/fares_and_passes/charlie/

 

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